私は今コスメのマーケティングに携わっているので、
商流など、コスメのマーケティングに間することをつらつらと書いていきます。
今回は分かりやすくマーケティング4Pにフォーカスして
コスメ業界が普段どういった視点でマーケティングをしているのかを何回かに分けて説明します。
目次
1.Product
→今回はここ
2.Price
3.Promotion
4.Place
※本来promotionが4番目に来たりと普通の紹介とはちょっと順序が違うのですが
ちょっと意図がありこの順番にしています。
簡単にいうとprice/promotionがplaceに関わってくるよ、という事なのでぜひこの先も見てみてくださいね!
Product(商品企画)
まずは商品企画部分に関してです。
企業によってまちまちですが、
主にここで気にするのが
・そもそもの商品カテゴリ
→化粧水?乳液?など
・商品コンセプト
→エレガンスな感じ?どんなメッセージを込めたもの?など
・実際の性能
→保湿重視?敏感肌用?など
上記を
・リサーチ会社にリサーチをお願いして市場を見つける
・デザイナーと共にコンセプト立案する
・自社開発でない場合、OEM(つまりコンセプトや機能を固め、生産を外注すること)に委託したりします。
さて、ここからは少し主観的な部分もはいってきますが、
コスメのマーケティングにおいて、市場を見つけるのはめちゃくちゃ難しい。
なぜなら上記のOEM開発の場合、30万もあれば生産できて化粧品の会社を設立することが可能で
めちゃくちゃ参入障壁が低いからです。競合がガンガン出てくるわけですね。
その上で市場を開拓・競合と差別化するためには大きく下記2点の方向に収束します。
①最新鋭の成分を開発・製品に組み込む、「機能的価値」の強化
②製品コンセプト、つまりブランドを強化する「情緒的価値」の強化
各方向性でそれぞれ難しさはありまして、
①の場合、
・そもそもの開発力が必要。中長期で見た技術的・人材的投資が必要になってくるため、資金力のある企業でないと難しいです。
・難しい成分に手を出せば出すほど、成分・機能の「伝達力」が必要。つまりユーザーに伝わりづらくなる。
②の場合、
・コンセプト、という概念的なもののため、発案やデザインの落とし込みが難しい。
→特にコンセプトの生み出し(0→1)はリサーチで発案できるものではないため、ファクトを集めづらい。ほぼ集められない。
・ブランドを定着させていく作業のため、中長期的に同じコンセプトを発信し続ける胆力が必要。
さて、この二軸で考えたときにやはりマーケティングとしてうまかったなーと個人的に感じるのは
UZU(元flowfushi)だったかなと思います。ぜひ検索などで調べてみてくださいね。